世界制作の方法と情報の意味

自分が書いた,情報に関してのシャノンと渡辺慧に言及したブログ記事を読み返していて,情報の意味とか,理解とか,分析とかについて,グッドマンのアプローチについての考え方とスパークすることがあったので書きとめておこうと思いました.

当のブログ記事のポイントは,

1. シャノンが扱ったのは情報の量であり,意味ではない.
2. 情報とは,基本的に対象の集合,つまり世界(universe)についての分割・細分化
3. 分割を記述する述語に注目すとき,異なる二つの対象を記述するときの共通の述語の数は同じ.(2つの対象は類似)
4. 意味に客観性を持たせるのは困難


といったことでした.ここで,苦しいのですが文脈(context)ということをもちだして,細分化を条件付けてやることで,対象間の差異を明らかにすることはできるわけです.結局,文脈の選択という部分に認識主体の主観性がもちこまれるという感じでしょうか.

グッドマンの場合,同じ対象に対しての認識の文脈ということではなく,引用について語るのですが,それは局所的な座標系の間の変数変換の構成要素という意味で重要とする解釈できます.両者は根本で同じことを指向しているように思えます.

さて,以前のブログ記事で,理解するという行為を,対象を「基底」への射影を行なうことであるというアナロジーを紹介しました.ここでいう「基底」は,認識の文脈(context)そのものであり,細分化を条件づけることが,この「射影」と等値とみなすことは,結構自然だなと自分でも納得してしまいました.

さらに,グッドマンの「引用」は,異なる文脈の接着剤,局所的な座標系の変換という形で考えると,全体が丸くおさまるようです.基本的に,世界(universe)の理解が欠如している人間が,認識全般において,絶対普遍の文脈を用意できないことは明らかに思えます.

だからこそ,局所的な理解の貼りあわせによる世界の理解しかありえないという,私の意見は,がぜん意義を持つように思えるのです.

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