金城武主演映画『K-20』を見ました

この映画『K-20』の監督・脚本の,佐藤嗣麻子さんは菅野美穂さんが主演した『エコエコアザラク』(現在入手不可)の監督をしているのですが,抜群のストーリー展開と度肝を抜く演出に驚かされたことを覚えています.才能あふれる監督なのにメガホンをとった本数は,意外と少なくて,TVドラマ脚本家として相当の仕事をこなしているようです.個人的には,この人の作品をもっと見たい気がします.

ところで,K-20の公式サイトで,佐藤嗣麻子監督本人のインタビュー映像を見たのですが,素敵な人なのでびっくり.

さて,今回の作品『K-20』も期待に違わない,ハラハラ・ドキドキ・びっくりの面白い作品に仕上がっていました.とにかく,伏線の張り方が「見え見え」と,「それ伏線になっていないじゃない!」のちょうどいいさじ加減で感心しました.

主役の金城武さんは,超かっこいいです.中国映画のイメージをよい感じでひきずっているのが,個人的には気に入りました.明智小五郎役の仲村トオルさんも,クセのある役がぴったりでした.松たか子さん,良家のお嬢様にして活動派のお嬢様,羽柴葉子の役がとにかくチャーミング.すごくかわいらしかったです.今回,夫婦で観に行ったのですが,金城さんと松さんについては,夫婦で絶賛ものでしたね.

この映画,小道具やシーンにおいて,「未来少年コナン」「ルパン三世・カリオストロの城」や一連のジブリの宮崎駿監督作品を意識的にパクッているんですね.そこのところも面白かったです.完全にパラレルにしていないのですが,羽柴ビルが塔になっているところなんか,宮崎ファンは,「ああ,やっぱり」と思うでしょう.とにかく,羽柴ビルが,テスラ装置の巨大エネルギーの増幅装置になっているところなんて,デザインからして「未来少年コナン」の太陽塔そのまま.塔が最後に破壊されるのも同じ.(宮崎監督はとにかく塔が大好き.)

金城武がカギロープの投擲装置を腕に仕込んで,ビルや塔を飛び移るのですが,これって「カリオストロの城」のルパンそのままです.そして,ウェディング・ドレスのお姫様を抱いて,スパイダーマンよろしく,ロープで宙吊り移動なんて,ルパン・クラリスの構図そのまま.

きわめつけは,ジャイロ・コプター.このレトロな乗り物は,「カリオストロの城」では印象的な小道具でした.塔が破壊され,金城武演ずる遠藤が落下して絶対絶命の危機を救うのがジャイロ・コプターを操縦する松たか子演ずる華族のお姫さま葉子.(カリオストロでは不二子が操縦.) そして垂直落下状態から地面ギリギリで水平飛行に移る.さあ,何でしょう.「天空の城ラピュタ」で,パズーがシーターを助けたあと,ドーラが気を失って失速したフラプターを海面ギリギリで機体を引き起こすことに対応・・・

そして,華族のお姫様の心を見事ゲットし,お姫様の援護者となるというエンディングも,「カリオストロの城」そのまんま.

映画の楽しみって,いろいろありますが,こうした過去の名作のオマージュを見つけるのもとにかく楽しいです.(映画ファンなら,白組のことについて語るんでしょうが,ここはヘソをまげて,宮崎作品との類似性を語ってみました.)

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