後輩と楽しい食事会

先日,自分の大学時代のゼミの同窓4人と食事しました.いろいろ,面白い話が聞けました.

かなり年下の後輩の女性で,弁護士をやっている人の話では,昨年,東京でかなりの数の弁護士事務所がつぶれて,100人くらいの弁護士が所属先を失うという事態になったそうです.

弁護士の世界のことは,意外に知られていません.弁護士事務所を経営するパートナーという弁護士と,そこでの「雇われ」弁護士アソシエートの2種類がいます.年収は3,4倍くらい違う感じでしょうか.パートナーも4倍もらっても,それが全部自分のポケットに入るわけでもないので・・・・

実は,アソシエートは事務所と雇用契約を交わしているわけではなくて,仕事の委託をうけて場所を間借りしているヤドカリのような存在というわけです.後輩の女性弁護士が,笑いながらも目はマジで,「われわれ,派遣労働者と同じ立場なんですよ.」と言ってました.

所属先の都合(閉鎖その他)で,所属を失えば,仕事がなくなっちゃうわけで,収入はガタ減りするというのです.まあ,彼女は六本木ヒルズの住人なんですが・・・・

さて,もう一人,アメリカで働いている後輩も帰国していて食事会に参加しました.彼が言うには,アメリカ人をなめてはいけないというか,日本人と簡単に分かり合えると思わないほうがよい,というのです.

アメリカ人は,基本的に何事もお金に還元して考えるので,とてもシンプルで分りやすい存在ともいえるのですが,それ以上のことを期待すると,不可解な反応,というか冷淡な反応をするということです.

具体的に言って一番わかりやすいのは,北朝鮮の拉致問題です.アメリカ人に情で訴えても基本的には何も得るところはない,というのです.残酷な話ですが,家族会の人たちが,アメリカの政治家に子供を拉致された悲しみをいくら訴えても,「その悲しみがお金に換算してどのくらいのものなの?(北朝鮮から補償金が欲しいの?)」,「拉致被害者家族の悲しみは理解はできるが,それを解決する費用を誰が払うの?(北朝鮮への圧力をかける場合の,アメリカの国益上のメリット・デメリットは,お金に換算していくら?」

そういったことが,アメリカ人の頭にグルグル回るというわけです.日本人としては,信じられないと思うのですが,「対岸の火事」に対して,情では「援助」に動かないのです.

ところが,驚くことに,同胞の救出には,アメリカはコストは度外視なんです.これは,アメリカが経験した対外的な戦争ほぼすべてにあてはまります.

結局,

1. 自他の強烈な区別と,
2. 他との関係についての経済原則.

これを頭に叩き込まないと,アメリカ人と付き合えないということです.さらに日本人にまるで理解できないのは,国籍という紙切れ一枚で,同胞かそうでないかを区別することです.もちろん国旗への忠誠とかはありますが,基本的に国家からの押し付けは少ないかもしれません.

オバマ政権の閣僚の誰々が,親日家だから・・・・,知日家だから,きっと日本人によくしてくれるだろうと期待してしまう,お人好しのところが,日本人にはありますが,そんな期待は持たないほうがいいというのです.

そーかあ.確かに,アメリカ人との微妙な距離感って,そんな感じかも.と思いました.


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